「神に至る道」  08.11.02
             ヨハネ14:1〜15

 主イエスは、ご自身のことを「わたしは道である」とおっしゃいます。
 どこに続く道でありましょう。「わたしを通らなければ誰も父のもとに
行くことができない」とおっしゃいますように、父なる神さまの所に続く
道です。主イエスは、私たちを天国の永遠の命に至らせる道となって
くださいます。
 本来、人は父なる神さまの所に行くことができません。
罪があるからです。神さまに背く私たちの罪は、大きな山のような壁と
なって、神さまの所に行くのを妨げます。そびえたつ罪の山を前にして、
立ちすくむしかできないのが人間の姿です。しかし、主イエスは、
自分がその山の向こう側の神さまに至る道となるとおっしゃいます。
 罪でできた山に風穴を開けて道を切り開いていかれるのです。
 主イエスの十字架が、その道を切り開きます。主イエスは命を捨てて、
罪ある私たちと神さまをつなげてくださったのです。
 主イエスは、神さまの所に私たちの場所を用意するとおっしゃいます。
 私たちは、神さまのもとに身を置く場所を持っていません。アダムと
エバが罪ゆえにエデンの園を追い出されたように、罪ある私たちには、
神さまの所に場所はありません。しかし、主イエスの十字架は、場所を
失う原因となる私たちの罪を取り除きます。そうして、私たちはしっかりと
場所を用意していただいたのです。
 私たちは、自分がどこに向かって進むかを知らされています。死という
闇に向かって進むのではありません。死んで無となったり、風のように
さ迷うことが、私たちのゴールではありません。父なる神さまのもとでの
永遠の命に向かっています。神さまは、イエスさまによって、ご自分の
もとに来れるように道と場所を用意してくださいました。わたしたちを愛し、
ご自分のもとに迎え入れたいと願ってくださるからです。
 信仰者は、主イエスという道を歩きます。
 主イエスがいつも足元を支え、共にいてくださるということです。
 だからこそ、私たちの歩みは確かです。